鳥にまつわることわざ
鳥というととても範囲が広いですよね。この鳥も身近な生き物だからこそ、数多くの「ことわざ」に使われています。
鳥の種類によってその特徴がよくあらわれているんですよ。ここでは、鳥にまつわる「ことわざ」の中から有名なものをいくつか選んで紹介しましょう。
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動物ことわざ大集合!
鳥にまつわる「ことわざ」
その場を去るなら、あとで来る人に迷惑にならないように色んな物事をきちんと片付けて行かなければならないということ。
水鳥が池や湖から飛び立つときは、水を汚さないで飛んでいくことに由来しています。
表札の取り外しも忘れずに…「立つ鳥あとを濁さず」が引っ越す際のエチケットです。
優れた能力の持ち主は、それを他人にひけらかしたりはしないということ。
狩りをする鷹は獲物に気づかれないように、爪をむき出しにせず隠すことに由来しています。「深い川は静かに流れる」「ネズミ捕る猫は爪隠す」なども同じ意味の「ことわざ」になります。
実は彼、英語がペラペラだった…!能ある鷹は爪を隠すとはこのことです。
突然起きた出来事にびっくりして、キョトンとしている様子。
鳩は豆が大好きなので、鉄砲に詰めた豆が目の前に飛んできたら目を丸くして驚いてしまうことに由来しています。ちなみに「鳩が豆鉄砲をくらったような」という表現のほうが多い気がしますね。
思いがけない友人の訪問に、彼女は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていました。
大人数で話し合いをしてもなかなか結論が出ないのに、えらい人の一言ですぐに決まるということ。
鶴の鳴き声はほかの鳥より、高くてよく響くことに由来しています。特に冬の澄み切った空気の中、よく響き渡りますよね〜。
なかなか決まらず、もめていた家族旅行の行き先が鶴の一声で京都になりました。
複数のうまい話が都合よく重なること。願ってもない好都合が起こること。
これは鴨鍋からきている「ことわざ」です。鴨鍋をするときはネギも欠かせません。もし本当にカモがネギをしょってきてくれたら好都合ですよね!
クイズ番組で念願の海外旅行が当たり、しかも現地までの旅費がタダということなので、まるでカモがネギをしょってきた感じがします。
鳥って、どんな動物?
鳥類と呼ばれるものには様々な種類が存在します。大きさや羽の形なども多種多様で、もちろん性格も一羽一羽異なります。食べ物も昆虫類、魚類、哺乳(ほにゅう)類、種、果実など広範囲にわたります。また「鳥目」などと言われ、鳥は夜になると目が見えなくなると思われていますが、それは誤解で夜間でも視力がある鳥が多いんですよ。ただ、ニワトリは夜になると視力は落ちてしまいます。そのほか、鳥の特徴として「飛べる」ことが挙げられます。その鳥によって羽ばたき方が違うこともありますね。鳥が大空を飛んでいる姿を見ると何だかいい気分になりますよね。そんな鳥たちですが、中には飛ぶことのできない鳥もいます。みなさんもご存知のダチョウやペンギンなどが挙げられるでしょう。これらは飛ぶことをやめてしまった鳥たちですね。その中でさらに地上で暮らす者と海で暮らす者に分けられます。
鳥にまつわる伝説(昔話)
ここでは鳥にまつわる伝説の一つとして、日本の昔話百選にも選ばれている「鳥のみじいさん」というお話を紹介することにしましょう。
昔々あるところに心優しいおじいさんが住んでいました。おじいさんはお餅が大好きで、毎日おばあさんが作ったお持ちを持って畑へ出かけました。ある日のお昼、おじいさんは木の下にすわって、嬉しそうにお餅の包みを開けました。「おいしそうだなぁ。それでは、いただきます。」おじいさんがちょうど半分食ベ終えたとき、小鳥がどこからともなく飛んできました。そして、チチンピヨドリ あのもち食ベたや チチランポ♪ごしょのさかずき チチランポ♪と歌い出したのです。「おまえはお餅がほしいのか?さあ、お食ベ。」と言って、おじいさんはお餅を2つあげました。小鳥はそれらをペロリと食べると、また… チチンピヨドリ も一つ食ベたや チチランポ♪ごしょのさかずき チチランポ♪「よしよし、お腹がすいているんだね。」次々ほしがるので、おじいさんはお餅を全部小鳥にあげてしまいました。それでも小鳥はずっと歌い続けました。「これは困った。もうないんだよ。そんなにお餅が食べたけりゃ、私のお腹の中に入ってお食べ。」そう言って、おじいさんが口を開けると、小鳥はあっという間にお腹の中へ入っていったではありませんか!?しばらくすると、お腹の中から小鳥の歌声が聞こえてきました。チチンピヨドリ うまかった♪ごしょのさかずき チチランポ♪「おや、私のお腹の中で歌っておる!帰って、おばあさんにも聞かせよう」こうして家に帰って、おばあさんに小鳥の歌を聞かせると大喜びです!話を聞きつけた村人が次々に、おじいさんの家にやってきました。そうこうしているうち、このことがお殿様の耳にも入り、おじいさんはお城に呼ばれました。「お腹の中で鳥が歌うとは、そのほうか?」「はい、お殿様。」おじいさんがそう答えると、チチンピヨドリ おいしいお餅♪ごしょのさかずき チチランポ♪小鳥が可愛い声で歌い始めました。お殿様はたいそう喜び、おじいさんはたくさんのご褒美をもらいました。
このお話には地域によって「凍えていた小鳥を助けた」とか「おへそから出た小鳥の尾を引くと歌い出す」「おじいさんが自分のお腹をたたくと小鳥が歌う」など様々なバリエーションがあります。